役の行者銅像
役の行者銅像
銅造役の行者倚像(どうぞうえんのぎょうじゃいぞう)は高さ42.2センチメートル、坐高92.7センチメートル。頭巾をかぶり、木の葉の肩衣をかけ、右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に巻子(かんす)を持って腰掛けています。
やや痩せがたの神秘的な像で、均整のとれた体躯や手足の表現、法衣(ほうい)や袈裟のしわなど巧みな表現で、江戸時代の銅造彫刻の中でも優れたものです。頭部と胴部はひとつの鋳造で、手足はそれぞれ別鋳したものを胴部に差し込んでいます。表面は黒光りし、鋳工の間でカラス銅と呼ばれる色をしています。
腹部、胸部、腕部に刻銘があり、寛政(かんせい)8年(1796年)太田駿河守藤原正義(おおたするがのかみふじわらまさよし)による制作とわかります。
(目黒区ホームページより)
指定年月日
昭和59年3月31日
時代・年代
江戸時代、寛政(かんせい)8年(1796年)