勢至堂
勢至堂
勢至堂(せいしどう)は参道の左斜面、都指定有形文化財に指定されている前不動堂(まえふどうどう)の更に左手にあります。
建築の各部に後世の改変が見られますが、全体的な形姿や細部の絵様に優れた意匠を残しています。特に絵様の一部に寛永中興期(ちゅうこうき)の瀧泉寺(りゅうせんじ)の面影を伝えています。
正面は前不動堂(まえふどうどう)とよく似ていて、前不動堂(まえふどうどう)を意識してそれほど遠くない時代に立てられたと推測されます。史料がなく後世の変更部分を確定できませんが、境内で度重なる火災を免れた数少ない江戸期の建造物の一つで、簡素な細部様式と落ち着いた風格を今に伝えています。
もとは前不動堂(まえふどうどう)の手前にありましたが、昭和44年に現在地付近に移築されました。
(目黒区ホームページより)
指定年月日
昭和59年3月31日
時代・年代
江戸時代中期頃